行きたい国・地域ランキング (2026)
行きたい国・地域ランキング2026

旅人が本当に行きたいのはどこか?

日本橋旅人会では、2026年「行きたい国・地域ランキング」を選考しました。今回の選考に参加したのは10人の旅人。一般的な観光地の人気投票ではなく、それぞれがこれまでの旅の経験や興味、まだ見たことのない土地への憧れなどをもとに「行ってみたい国・地域」を選びました。
その結果、ランキングには全部で62の国・地域が登場しました。実はより多くの国・地域を考えていたのですが、“順位をつける”ことにはかなり時間を要するのです。上位62位を選んだ時点で時間切れとなりました。もしかすると選考されなかった国・地域にも上位に来るものがあったかもしれません(いや、きっと有ります)が、ご容赦ください。

一覧を眺めてまず感じるのは、いわゆる「人気海外旅行先ランキング」とは、かなり違った顔ぶれになったことです。ヨーロッパでは、スペインが21位、フランスが43位、イタリアが53位、イギリスが61位。一方で、中東、中央アジア、アフリカ、中国の辺境地域などが数多く上位に入りました。

これは「有名な観光地だから行きたい」というよりも、「まだ知らない場所を自分の目で見てみたい」「有名ではないが行ってみたらすごく良かった」という旅人たちの意見や好奇心が強く表れた結果なのでしょう。

「行きやすい国」と「行きたい国」は違う

今回のランキングで重要なのは、現在旅行しやすいかどうかを順位づけしたものではないということです。実際、ランキングにはイエメン、アフガニスタン、ソマリア、イラク、北朝鮮、スーダン、シリアなど、現状では渡航が難しい、あるいは安全上の大きな問題を抱えている国・地域も含まれています。しかし、「今すぐ旅行できるか」と「いつか行ってみたいか」は別の話です。

歴史を知りたい。そこに暮らす人々に会ってみたい。写真でしか見たことのない風景を自分の目で確かめたい。情勢が変わり、いつの日か自由に旅することができるようになったら訪ねてみたい――。

そんな思いも含めた「旅人の関心度ランキング」として見ていただければと思います。したがって、本ランキングは各国・地域への渡航を推奨するものではありません。実際に旅行を計画する際には、最新の治安状況や渡航情報を必ず確認する必要があります。

国だけでなく「地域」もランキング

もう一つの特徴は、対象を「国」だけに限定しなかったことです。

中国は省ごとに、アメリカは州ごとに、ロシアは共和国ごとに区分しました。その他にも特徴的な地域は国の垣根を越えて分類しました。その結果、新疆ウイグル自治区、チベット自治区、ラダック、カルムイク、サハ、グリーンランド、そして南極なども、一つの「行きたい場所」として選ばれています。

旅を考えるとき、必ずしも国境だけが目的地を分ける基準ではありません。
「インドへ行きたい」という思いと「ラダックへ行きたい」という思いは少し違いますし、「中国へ行きたい」ことと「新疆やチベットを旅したい」ことも同じではありません。逆に、バチカン市国はローマの一部として良いように思えますし、サンマリノもイタリア各地にある都市国家の名残の一つと考えて良いと思います
(同様にヴェネツィアやジェノヴァ、芸術と文化の中心となったフィレンツェ、ミラノなどもそれぞれの地域で選出するのならばよいのですが、数が膨大になりすぎます)。インドは各州ごとに分ける必要が有ったかもしれませんが...

その土地ならではの自然、民族、文化、歴史、生活に興味を持てば、「国」より「地域」の方が旅の目的地としてしっくりくることがあります。そこで今回は、あえて「国・地域ランキング」としました

62位から、いよいよ発表します

定番の観光大国から、世界の果てともいえる土地まで。今回選ばれた国・地域を見ていくと、「旅人は何を求めて旅に出るのか」ということも少し見えてくるように思います。

美しい景色を見たい人もいれば、遺跡を歩きたい人もいる。食を楽しみたい人、民族文化に触れたい人、鉄道や道路で国境を越えたい人、そして「そこに何があるのかよく分からないからこそ行ってみたい」という人もいるでしょう。旅の目的に正解はありません。だからこそ、10人で選んだ今回のランキングにも、一般的な人気ランキングとは違う面白い結果が現れました。

ここからは、62位から順番にカウントアップして発表していきます。果たして、旅人たちが「最も行ってみたい」と選んだ場所はどこだったのでしょうか。まずは51~62位から見ていきましょう。

>>(次ページ) 51~62位の発表