31~40位|辺境・大自然・独自文化―旅心を刺激する場所へ

「日本橋旅人会が選ぶ『行きたい国・地域ランキング』2026年」、続いては31~40位です。このあたりから、一般的な海外旅行ランキングではなかなか上位に登場しない場所が目立ってきます。
アフリカからはアルジェリア、エチオピア、スーダン。アジアからは北朝鮮、サハ、スリランカ、ネパール、雲南省、ブータン。そしてヨーロッパからチェコが入りました。世界的な観光地だけではなく、「そこへ行かなければ見ることのできないもの」を求める旅人の好奇心が感じられる10か国・地域です。
40位 スーダン
40位はスーダン。
エジプトの南に位置し、ナイル川が国土を流れるスーダンには、古代ヌビアの歴史を伝える遺跡が数多く残されています。特にメロエのピラミッド群は、エジプトとはまた違った景観を見せてくれます。
現在は厳しい情勢が続いており、観光旅行を気軽に考えられる状況ではありません。それでも、ナイル流域に栄えた文明の痕跡をいつか自分の目で見てみたい――そんな思いを抱かせる国です。
39位 ブータン
39位はヒマラヤの王国ブータン。
険しい山の中に建つタクツァン僧院をはじめ、伝統的な建築、チベット仏教文化、民族衣装など、独自の文化を色濃く残しています。
急速に変化するアジアの中で、ブータンの人々がどのように伝統と現代社会を両立させているのか。それを実際に見てみたいというのも、旅の大きな動機になるでしょう。
38位 エチオピア
38位はエチオピア。
アフリカの中でも非常に長い歴史を持ち、ラリベラの岩窟教会群、アクスムの遺跡など、独特の歴史文化が残されています。
さらにダナキル砂漠やシミエン山地など、自然環境も変化に富んでいます。独自の暦や文字、エチオピア正教、コーヒー文化など、「ほかの国とは違うもの」に次々と出会えることも、この国を旅してみたくなる理由でしょう。
37位 雲南省
37位は中国南西部の雲南省。
ミャンマー、ラオス、ベトナムと国境を接し、少数民族が多く暮らす地域です。昆明、大理、麗江、香格里拉、西双版納など、同じ省内でも風景や文化は大きく異なります。
南部の亜熱帯地域からチベット文化圏へと続く高地まで、旅を進めるにつれて景色も民族も食文化も変わっていく。その多様性こそ、雲南を旅する面白さです。
36位 ネパール
36位はネパール。
世界最高峰エベレストを擁するヒマラヤの国として知られていますが、魅力は登山だけではありません。
カトマンズ盆地の寺院や旧市街、仏教・ヒンドゥー教文化、山間部の村々など、歩けば歩くほどさまざまな表情が見えてきます。ヒマラヤを眺めながら街から村へ移動するだけでも、十分に「旅をしている」と感じられる国です。
35位 チェコ
35位はチェコ。
首都プラハは、中世以来の街並みやプラハ城、カレル橋などで知られるヨーロッパ屈指の観光都市です。
しかし、チェコの魅力はプラハだけではありません。地方都市や古城、小さな町を鉄道やバスで巡る旅も面白く、ビール文化を目的に訪ねるのも一つの楽しみ方でしょう。
今回の31~40位では、比較的旅行しやすい国として異彩を放つ存在です。
34位 スリランカ
34位はインド洋に浮かぶ島国スリランカ。
古代都市や仏教遺跡、茶畑が広がる高原、熱帯の海岸、野生動物など、小さな島の中に多彩な見どころがあります。
鉄道で高原地帯を走ったり、古都を巡ったり、インドとは似ているようで異なる食文化を味わったりと、比較的コンパクトな国土の中で変化のある旅ができます。
33位 サハ
33位はロシア連邦を構成するサハ共和国(ヤクーチア)。
東シベリアに広がる巨大な地域で、冬には世界でも屈指の低温を記録する場所として知られています。
首都ヤクーツク、永久凍土、レナ川流域、そして北極圏。一般的な観光旅行とはまったく異なる世界が広がっています。
「なぜ人はこれほど寒い土地で暮らしているのか」「極寒の町の日常とはどんなものなのか」。そうした素朴な疑問そのものが、ここへ行ってみたい理由になります。
32位 北朝鮮
32位は北朝鮮。
地理的には日本から近いにもかかわらず、自由に旅行できる国ではなく、外部から実際の社会を見る機会も極めて限られています。
平壌の街並みだけでなく、地方都市や農村、国境地帯、そこで暮らす人々の日常はどのようなものなのか。「知られていないからこそ実際に見てみたい」という旅人の好奇心を強く刺激する場所の一つでしょう。
もちろん、実際の渡航については政治情勢や各種規制、最新の渡航情報を確認することが大前提です。
31位 アルジェリア
そして31位は、北アフリカ最大の国土を持つアルジェリア。
地中海沿岸の首都アルジェには白い街並みが広がり、内陸へ向かえば古代ローマ遺跡、さらに南へ進めば広大なサハラ砂漠の世界へと変わります。
特にタッシリ・ナジェールなどサハラ奥地には、奇岩や先史時代の岩絵など、この場所まで来なければ見ることのできない景観があります。
地中海世界とサハラ世界、その両方を一つの国で体験できることが、アルジェリアの大きな魅力です。
「遠い」「知らない」も行きたい理由
31~40位を眺めると、今回のランキングの特徴がさらに鮮明になってきました。サハ、雲南省といった「国」ではない地域が選ばれ、北朝鮮やスーダンのように、現状では旅行そのものが容易ではない国もランクインしています。
一方で、チェコやスリランカ、ネパール、ブータンのように、実際の旅先として多くの魅力を持つ国も並びました。
共通しているのは、単に「有名な観光地を見たい」というだけではなく、その土地にしかない自然、民族、歴史、人々の暮らしを自分の目で見てみたいという気持ちではないでしょうか。知らないから行ってみたい。遠いから行ってみたい。簡単ではないからこそ、いつか行ってみたい。
ランキングはいよいよ30位以内へ入ります。次は21~30位。