6~10位|いよいよトップ10!

「日本橋旅人会が選ぶ『行きたい国・地域ランキング』2026年」、いよいよトップ10の発表です。ここで目を引くのが、5つのうち3つを南米が占めたことです。さらに北アフリカのモロッコ、そして国ですらない南極が8位に入りました。
ここまで順位が上がると、「有名な観光地へ行きたい」というより、そこでしか見ることのできない圧倒的な風景や文化を体験したいという思いが、より強く表れているように感じます。
10位 アルゼンチン
トップ10最初の国はアルゼンチン。南米大陸の南部に広がる国土は非常に大きく、首都ブエノスアイレスとパタゴニアでは、まるで別の国を旅しているかのように景色が変わります。
ブエノスアイレスではヨーロッパの影響を感じさせる街並みやタンゴ文化を楽しめる一方、南へ向かえばアンデスの山々や氷河が広がります。特にパタゴニアのフィッツ・ロイやペリト・モレノ氷河は、世界の大自然を旅したい人なら一度は目にしてみたい景観でしょう。さらに北部には、ブラジルとの国境に世界最大級のイグアスの滝もあります。都市から大平原、アンデス、氷河まで――。一つの国を南北に旅するだけでも、大陸を旅していることを実感できそうです。
9位 ブラジル
9位は南米最大の国、ブラジル。リオデジャネイロのコルコバードの丘やコパカバーナ海岸、巨大都市サンパウロ、世界最大級の熱帯雨林が広がるアマゾン、そしてイグアスの滝など、スケールの大きな見どころが各地にあります。
しかし、ブラジルを旅してみたくなる理由は風景だけではありません。先住民、ヨーロッパ、アフリカ、日本を含むアジアなど、さまざまなルーツを持つ人々が暮らし、音楽、祭り、食文化にもその多様性が表れています。国土も人口も巨大なブラジル。「ブラジルを一度見れば分かる」というような国ではないからこそ、実際に各地を歩いてみたくなります。
8位 南極
8位には、国ではなく南極が入りました。今回の「国・地域ランキング」だからこそ登場できた、非常に象徴的な順位です。地球上のほかの場所とはまったく異なる氷と雪の世界。巨大な氷山、果てしなく続く白い大地、ペンギンやアザラシなどの野生動物――。
そこには有名な都市も歴史的な旧市街もありません。それでも「一生に一度は南極へ行ってみたい」と思う人がいるのは、地球の果てに自分自身が立ってみたいという、旅人の根源的な好奇心があるからではないでしょうか。費用も時間もかかり、誰もが簡単に訪れられる場所ではありません。それだけに、8位という高順位にも納得できる特別な目的地です。
7位 チリ
7位はチリ。南北に非常に細長い国で、その長さゆえに地域によって自然環境が劇的に変化します。北部には世界でも特に乾燥した地域として知られるアタカマ砂漠、中央部には首都サンティアゴ、そして南へ向かえば湖、フィヨルド、氷河、険しい山々が広がるパタゴニアがあります。
さらに、本土から約3,700キロも離れた太平洋上には、モアイ像で知られる**イースター島(ラパ・ヌイ)**もあります。砂漠から氷河、アンデスから絶海の孤島まで、一つの国でこれほど異なる場所を旅できることがチリの大きな魅力です。
6位 モロッコ
トップ5まであと一歩。6位は北アフリカのモロッコです。マラケシュやフェズの旧市街では、細い路地に商店や工房、市場がひしめき、人々の生活と観光が入り混じった独特の世界が広がります。青い街として知られるシャウエン、アトラス山脈、土色の集落、そしてその先に広がるサハラ――。町から町へ移動するだけでも、景色が次々と変わっていきます。
ヨーロッパから海峡を隔てたすぐ南にありながら、アラブ、ベルベル(アマジグ)、イスラム、地中海、アフリカなど、さまざまな文化が交わってきました。市場を歩き、現地の料理を食べ、山を越え、砂漠へ向かう。「旅をしている感覚」を存分に味わえそうな国として、6位に入りました。
トップ10には「圧倒的な風景」が
6~10位を振り返ると、一つの特徴が見えてきます。パタゴニア、アマゾン、南極、アタカマ砂漠、サハラ砂漠。いずれも、その土地まで行かなければ体感できない、世界でも屈指の大自然です。
また、10位アルゼンチン、9位ブラジル、7位チリと、南米3か国がトップ10入りしました。これまでの順位でもペルー以外にボリビアが16位に入っており、今回の選考では南米への関心の高さが目立ちます。そして8位の南極。「国」という枠を超えてでも行ってみたい場所が選ばれたことも、今回のランキングらしい結果となりました。
さて、残るはついにトップ5です。ここまで、世界的な観光大国から辺境地域、砂漠、極地まで、実にさまざまな場所が登場してきました。
しかし、10人の旅人からさらに強い支持を集めた場所が、まだ5つ残っています。次ページ、いよいよ「行きたい国・地域ランキング」2026年、トップ5の発表です。